2006年03月13日

劇作家・右来左往を知っていますか。

 難しいことをやさしく、やさしいことを面白く、面白いことを深く

劇作家・井上ひさしさんのこの有名なことばに
私がはじめて出会ったのは、遅まきながら4年と少し前。

右来左往(みぎきさおう)という劇作家が脚本・演出をした
京都府民を対象にした芝居とワークショップに参加したときのことでした。
その時、その言葉をきいて思わずノートの裏表紙にメモ。
読むといいことばなので、なぜだか処分するタイミングを潜り抜け、切り抜かれてそのままに。切れ端だけれど、いまも、なんとはなしに、部屋のガラス扉に貼っています。
仕事をするとき、何かを考えるとき、どこかでいつもこのことばを思います。

そもそもこの作家が書いた
「あの夜、 ぼくらは理科教室で空を飛んだ」という舞台で
衝撃的な劇場体験をしたんです。何年前かは忘れましたが
観客が子どもから大人までまったく同じものを見て、笑う、
子どもは笑っているのに大人は泣けたり、と
それぞれが自由にいろんな基準で自分の世界を持つことができる
作品で、舞台と客席、館内の空気が一体感のある
劇場空間というのを初めて体験したんです。

面白い舞台というのはよくありますが、客席を他人事ではなく
自分の居場所として意識できる舞台というのは少ないです。
映画館などでもありえますが、なかなかないですね。
あ、ミュージシャン「はじめにきよし」さんのライブもすばらしいです。
機会があればぜひ。

で、なぜこのような話をしているかと言うと、
土曜日に、この劇作家が書いた舞台「じんじろ小路」を滋賀県大津まで観に行ったんです。(過去に一緒にお芝居に出た仲間の人たちも出ていたので)
大津の市民の人たちが作った劇団で場「O2劇場」というところの作品です。

この作品の中では、劇作家やそこにいる人たちの
これまでの世界観が次々と流れて出ています。劇中の歌なども
終わっても、そして今も、つい耳につきます。

私は、時折、いろんなことを発見しつつも、そこに触れているとフイッと
次なる世界を見たくなる想いが、自分に対しても、
他人に対しても、訪れるときがあります。

想いや成果やあこがれが、たえまなく流れ出つくした後、
きっとまた何か生まれる。きそうだな。と。
何の理由があるわけでもないのに、自分や他人に
そんな予感を抱いてしまうのは不思議です。

その夜はそんな気分を体験。
この世にあらたな世界が生まれるといいな。と思いながら。





posted by かーる at 21:07| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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